コピックは紙によってかなり表現が変わってしまうもの。なのでよく質問される、紙ごとの特徴について少しまとめてみました。
スキャンしたらぱっと見分かりづらくなっちゃったのですが・・・少しでも参考になれれば幸いです。
例画像は全部同じ塗り方・色(G40・G00)・左上に0番でハイライト、で統一。紙によって変に工夫せずブラシのみで塗ってます
*コピー用紙
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とっても薄い紙。安く手に入りやすいので、初心者の方はこれでコピックの感じを掴むのも良いかも
良い点:価格も塗り心地もそれなりなのでお手軽に描けます。
滲み率が高いので、色同士が馴染み合い全体ふんわりとした仕上がりになります。
悪い点:若干発色は薄め。かなり裏移りするので注意
紙自体が薄い為、ハミ出しやすく塗りこみもあまり出来ないので立体感を出しづらい。
とにかく滲むので、0番でぼかそうとすると逆に汚くなります
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*漫画原稿用紙
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その名の通り、漫画用の紙。意外とこれでやっている人を見るので載せてみました。
良い点:滲み率はかなり低いので細かい描き込みをし易い。アニメ塗り的な画風には良いでしょう。 表面がツルツルしているので塗り心地は○。ペン入れもしやすいです
悪い点:色はかなり薄く、若干彩度が低い。
インクをあまり吸い込まないので、にじみ・色同士のぼかしはいまいち。0番の効果も薄いです。
なかなか立体感が出せず、薄い色などは何度も塗らないとすぐ消えてしまいます。塗りこみも2,3色が限界。
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*コットマン水彩紙(細目)
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表面に水彩紙特有のボコボコがあり、細目・中目・荒目となるほど大きいです。
それなりに厚みがあるので裏移りは一切なし。どんなに塗りこんでもピンピンです
良い点:発色や塗り心地はかなり良し。
滲み率はそこそこで、あまり滲みハミ出すという事はなし。細かい描き込みもしやすい。
塗れば塗る程色が重なるので、がっつり立体感を出せます。濃い色に薄い色を重ねる事も可能。
短所:水彩紙全体に言える事ですが、厚みがあるので若干トレースはしづらいです。
コピー用紙に比べて濃い&あまり滲まないので、ツルツル綺麗なグラデーションにしたい場合は
そこそこコピックに慣れてないと難しいかも
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*ホワイトワトソン紙
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同じく水彩紙。そこまで表面のボコボコはないのですが、スキャンするとやたら目立ちますね;
良い点:発色は良く滲み率もそこそこなので、色同士のぼかしも自然な感じにできます
紙自体がとても白いので、ぱっと見明るい仕上がりに。
悪い点:ザラザラとした筆ざわりで、塗り心地はあまり良くないです
あと、若干塗った面がぼわぼわと汚い印象です(データだと分からないですが...)
若干インクが乾くのが早いのですぐに塗らないとムラが出来る事も。
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*ミューズ ケナフ紙
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同じく水彩紙。ザラザラした表面で、結構固めの紙です
良い点:印象としてはホワイトワトソン紙と似ていますが、こちらの方がぱっと見綺麗。
滲み率は程よい感じで、ムラにはなりづらく色によってはグラデはしやすいかも
悪い点:紙自体がやや黄色っぽい白なので、ちょっと沈んだ色合いに。
紙の繊維のせいか、ザラザラした感触であんまり良い塗り心地ではないです。
あまり塗りこみは出来ず、2〜4色程度が限度かも。
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